人生を豊かにするヒントが詰まった一冊『学びを結果に変えるアウトプット大全』作者：樺沢 紫苑
私はアウトプットが得意ではない。文章を書くこともだが、人とのコミュニケーションが苦手だ。特に、共通の話題がない相手とは何をしゃべったらいいのかさっぱりわからない。今ではこうして毎日ブログを更新しているが、文章を書き始めたのも成人してからのことだ。
何をするにも100点を求めていたが、まずは30点でいいのだと書かれていた。とにかく完成させることを優先。そのあとに直しとブラッシュアップを繰り返し、徐々に点数を上げていく。最後に100点になればいいのだ。
作者の樺沢さんは自分がいま生きているという時点で「大きな失敗をしていない」と言う。『うまくいかないこと』『不本意な結果』は『失敗』ではなく『エラー』である。何かに挑戦する『トライ』。うまくいかない『エラー』……トライ&エラーで自己成長を繰り返すことで楽しい世界に変わるとこの本に書かれている。恐れずにやりたいと思ったら果敢に挑戦し、トライ&エラーを積み重ねて充実した生活にしていきたい。この本にも書かれているように、『まずは５分』『できれば15分』やってみよう。その積み重ねが私の宝になるだろう。
この本にはさまざまな『アウトプット』に関して図を交えて詳しく、そしてわかりやすく書かれている。インプットをしたらアウトプットをする。黄金比率は『３：７』だ。まずは１つインプットしたら１つアウトプットすることを習慣づけたい。
私は毎日、ブログを更新しているが、実のところネタがない。だが、今回この本に出会いアウトプットのヒントを得た。インプットはアウトプットを前提に行うこと。本を読むにしても、テレビを見るにしてもだ。得た情報を誰かに伝えることを意識することで程よい緊張感が生まれ、情報の吸収率が上がる。『学びを結果に変えるアウトプット大全』を開き最初の数ページで「いい本に出合えた！」と思った私はこの喜びを誰かに伝えたくなり、付箋を貼りながら読み進めた。
まずはこの感想を15分で書けてとても嬉しい（もちろん書き終えた後、直しを入れた）。この嬉しい経験を積み重ねていきたい。これから先、きっと今よりもっと楽しい世界を見ることができる。そんな確信が芽生える一冊だった。
