ふつうのじゆうちょう

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『ヤマザキ春のパンまつり』のちょっとした優しさが嬉しかったという話

毎年行われている春の祭典がある。その名も、ヤマザキ春のパンまつり』。イメージキャラクターである女優の松たか子さんの笑顔と、真っ白なお皿が眩しいあのお祭りだ。なんと、今年で四十回目を迎えた。毎年、パンに貼られる点数が変わることから、パンまつりが始まると『ガチ勢』と呼ばれる人たちが攻略方法をまとめてくれることでも有名だ。

togetter.com

 

私は普段パンを食べない。なぜならパンでお腹が膨れないからだ。パンは飲み物。一瞬でなくなるし、飽きがくるまで食べ続けてしまう。そして炭水化物を取りすぎると体がむくむ。体重が増える。そんなこんなでパンはよっぽどのことがない限り食べないものだった。流行りの高級食パンも、去年初めて食べたくらいだ。あれも飲み物である。二斤が一瞬で消える。

 

今年、生まれて初めて『ヤマザキ春のパンまつり』に参加した。きっかけとなったのは毎年パンまつりに参加している親友の存在だった。彼女はSNSのアカウント名に現在シールが何点分集まったのかを書いていた。いつも利用するドラッグストアで半額のパンを手に取った時、点数シールが貼られていてなんとなく『今年は集めてみようかな……』お祭りを擬人化したような親友の晴れやかな笑顔が頭に浮かび、パンを買った後にシール台紙を貰って家に帰った。パンは滅多に食べないし、もしシールを集められなくても親友にあげればいい。そんな風に思っていた。

 

親友に私もパンまつりに参加していることを伝えると、貰える白いお皿がとても丈夫で長持ちするということを教えてくれた。よく食器を割る雑な私にあつらえ向きだなと思った。そして気づけば毎日のようにパンを食べ、いつの間にかシール台紙三枚分のシールが集まっていた。体重が五キロ増えた。これはパン以外にも食べまくっていたせいなので、くれぐれもパンが太る食べ物だとは思わないでほしい。パンには何の罪もない。

 

先日、ポイントシールを張り付けた台紙を持って近所のドラッグストアに白い皿を貰いに行った。コンビニで貰うキャラクターもののお皿のように、箱に入ったものを渡されるとばかり思っていた私は驚いた。裸のまま渡されたのだ。思わず家族と親友に「お皿、このまま渡されたよ!」と笑いながら報告してしまった。きっと、コストを抑えるためなのだろう。なにせこの白いお皿、強化ガラス製なのだ。薄くて軽くて丈夫。しかもお花の形でかわいい。パンを食べて、無料でもらえるなんて驚きのクオリティ。箱に入っていなくても何の問題もないのだ。

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さて、この白いお皿にはシールが貼ってある。応募券になっており、はがきに貼って送ると抽選でカッティングボードがもらえる。まな板には困っていないが、せっかくだし応募することにした。シールの端に爪を立ててはがそうとした時、驚いた。

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なんと、剥がしやすいようにとシールの一部に剥離紙が貼られているではないか! ありがとう、そして、ありがとう。自粛生活で心が疲れ切っている中でこの優しさは心にしみた。

 

余談

私のイチオシヤマザキパンは『マロン&マロン』。特段モンブランが好きというわけではないが、食べた瞬間「えっ……もしかして、私、すごくモンブラン好きだった……?」と深層心理を刺激してくる美味しさだ。長年、薄皮クリームパン推しだったのだが一瞬で推し変してしまうくらいだ。惜しげもなく入っているホイップクリームとマロンクリームが極上の幸せをもたらしてくれる。